【泉】 ここが、わたし達が住んでる東京都風早市風鈴町です。ぱっと見て通りの、その…普通の住宅街といいますか。 【カスミ】 はぁい、カスミはとてものどかで素敵な場所なのです。初めて見てすぐ気に入られました。 【トーコ】 …謙譲語？……過去形？ 【アリサ】 この町はね、地形が変てこなのよ。でっかいスープ皿みたいになってて、四方から風が吹き込んでくるの。冬は寒くて夏はちょっぴし快適、そんな町？勉強になった？ 【トーコ】 …風早市の、名前の由来だ……そうです。一臣様に窺いました。 【泉】 そうなのです、いいこと言ったトーコちゃん！?風早市は古く…んと、風の通り道として、天下を往来する商人さんとかお侍さんの、難所？?みたいな場所だったんだそうです。昔は徒歩で、周りは山ですからねぇ…大変だったと思います。しみじみ。 【アリサ】 なるほど、何百年の怨念がこもってる町ということね。 【泉】 もちょっ、もちょっとろまんちっくに、のすたるじっくに！？ みなさんのしんしょーが悪くなっちゃうよ。 【アリサ】 どうりで、冬は寒いと思ったわ。 【泉】 よっぽど嫌なんだね、寒いの。     >>？？？篇　　>>学園篇　　>>一臣自宅篇